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新たな自分と出会うには、身を捨てること、死んだ気になること

4.8次元にワープ。

12月21日、地球は4.8次元にワープ完了しました。正確には20日の深夜のことです。

21日の空気、エネルギーのすがすがしさに気づいた人も多かったのではないかと思います。

古いエネルギーが残っている方や、新エネルギーに適合しない社会構造はどんどん浄化を迫られることでしょう。個人は生きるのが苦しくなったり、世の中は膿がさらに表面化することが増えるので、世界中がますます混乱していくように映りますね。

でも、次元上昇の何たるかを理解している方は、周囲のそうした変化に気を奪われることなく、日常の生活の中でひたすら自分の内側を見つめ続けていきましょう。それができれば、どんどん生きやすくなっていきます。

今回のテーマのこと。

私は小さい頃から何度も死ぬ目に遭ってきました。

小さい頃は体が弱くいつも扁桃腺を腫らして熱を出していました。2歳のころは、肺炎を併発したのでしょうか、医者に見放されたと聞いています。小学生の頃は毎月4~5日は学校を休んでいたように思います。共働きだった養父母がいない日中などは、ぼーっと天井を見つめながらひたすら熱と向き合っていました。

小学校の時。

自宅前の道路を横断していて車の下敷きになりました。左側から車が来るなぁと思っていたのになぜか渡ったのです。気づいたら車体が自分の上にありました。でも不思議とケガはしなかったのです。

マンガ本を読みながら下校していたとき、ガードレールのつなぎ目から2m下の川に落ちました。大きな石と石の間に背中から落ちたようでしたが、ランドセルで救われケガはなし。

友達の家から自転車での帰り道、下り坂で砂利にハンドルを取られ5mほど下の河川に落ちました。自転車が途中で引っかかってくれたので、自分だけ草の生えた河川敷きに落ち、大けがはしませんでした。

首都圏に住んでいた20代は社会人山岳会に所属し岩登りと雪山を楽しみました。が、何度か死の危険を感じたことがありました。

① ホームゲレンデだった岩山のオーバーハング(突き出た岩)で練習中、ハングの出口でバランスを失い落下しました。幸いビレー(確保)の支点が効いてくれたので岩に打ち付けられることもなく、ザイルにぶら下がる程度で済みました。落ちる瞬間「アッ」と声を出し、死ぬのかなと思いました。5m以上は落ちましたが、この間、0コンマ何秒のことです。しかし、子どもや妻のこと、故郷の両親のこと、これまでの人生が、まさしく走馬燈のようにめぐりました。

② 上高地から入山し前穂高岳の屏風岩を登っていたときのこと。岩の難度自体はそれほどではないクライミングコースです。しかし、途中で力尽きてしまい「死んだ方が楽かな・・」というクライミングでした。垂直の岩場ですから、横になることも休むこともできません。食べ物はおろか水を飲んでも吐いてしまい、体が受け付けるのは梅干しだけでした。最後はザイルにしがみつくような状態で、ザイルを組んでいる人に迷惑をかけながらも12時間くらいのクライミングを終え、登山道に出たのは夜7時近くになっていました。私はすぐにでも横になりたかったのですが、涸沢のテント場には食料を持った仲間がテントを設営して待っているのです。私たちが帰って来ない、となれば遭難の通報をされかねません。現在のように携帯電話はありませんでしたから行くしかないのです。

星空の下をヘッドライトを点けながらただただ歩きました。水が飲めないのに喉がカラカラになるので、草木に降りた夜露を手でさわり、口まで運んで口の中を湿らせながら歩きました。生きているのか死んでいるのかわからないような朦朧とした状態でした。そんなとき自分を励ますために口から出たのは「♫出てこい出てこい池の鯉・・・」という童謡でした。テント場についたのは夜の9時すぎだったと思います。一帯には花が咲いたようにたくさんテントの明かりが灯っていました。が、食料を運んでくれていた仲間のテントがどれかわかりません。闇の中に置かれた内側の光るテントは、昼間に見る色とは全く異なるのです。

自分たちのテントを探し回りながら意識がただ遠のくばかりでした。そんなときテント場の管理者に遭難の知らせがないか確認に行っていた山岳会のメンバーとたまたま出会い、やっとのことでテントの中で横になることができました。10時ごろだったように思います。

実は、この登山の1か月ほど前、田舎に帰省中にマタタビの実を取りにバイクで山に行き、悪路の下り坂で転倒して肋骨にヒビが入っていました。登山前に痛みがなくなったから大丈夫だろうと甘くみていたんですね。山岳会のメンバーには多大な迷惑をかけてしまいました。

③ 冬の八ヶ岳、大同心ルンゼで氷の滝をクライミング中。

氷の滝登りは、先端に爪のあるアイゼンを登山靴に着け、両手にピッケルとアイスハンマーを持ち、氷に突き刺しながら登ります。氷が壊れない限り、足場を確保しやすいので比較的楽しく登れます。しかし、岩場のオーバーハングの出口同様、滝の出口が難しいのです。案の定、出口で立ち往生しました。ハンマーを振り下ろす力もしだいになくなり、握力の回復を待って30分ほど身動きができませんでした。落ちればザイルを確保した地点からの距離の2倍、20mほど落下するのは確実です。体を氷にあちこち打ち付け、ケガするか死ぬか。。。

ザイルを確保してくれているパートナーからは、「早く登れ~」と檄が飛ばされます。笑い声も聞こえます。助けてほしいと思うものの、誰にも助けられないのは自分がよくわかっています。しかし、残された体力でハンマーの打ち込みがうまくできなければ落ちる・・・・と思うと一打が出ないのです。握力が回復するのを待ちながら、さまざまな感情が往来しました。なんでこんなバカなことをやっているのだろう・・・、早く登って後続のメンバーをサポートしなければ・・・、あ~落ちて死ぬのかな・・・、本当に思考は饒舌です。不安と恐怖をどんどん引き寄せてくれます。でも肉体も限界に近づくとそんな思考さえ沸いてこなくなるのです。ふっと無心になれる瞬間がやってきました。緊張が取れると、ハンマーを強く握りしめる気力が湧いてくるのが感じられました。そんな時は自然と体が動きます。高々とハンマーを持ち上げ、遠くまで打ち込めたのです。無事、完登することができると達成感のようなものが沸きあがってきました。

それにしても、エアポケットに入ったように無心になれるあの感覚は、何と言葉にしたらいいのでしょうか、、、。すべてから解き放たれる瞬間のような。。。生も死も超える感覚とでもいいましょうか。。。。

④ もう16年も前のことですが、山形県朝日村で開催された我が国初のブリッジバンジーイベントで、初めてバンジージャンプをしたことがあります。橋から突き出た台の上から34m下の梵字川に飛び込むのです。飛び込み台の先端に立ち、柵から手を離した瞬間は怖いと感じました。岩登りなら手足を使って体を保つこともできるのに・・・。

飛び込む瞬間は覚悟が決まるものです。両手を高々と掲げ、空に向かって飛び立ちました。落ちるときの景色を見切ってみようと思ったのですが、目に映る光景はただ真っ白でした。足に繋いだゴム状のロープで何度も空中でバウンド、間もなく川の真上に逆さにぶら下がったとき、やっと景色が目に飛び込んできました。

達成感とともに、すがすがしい気持ちになりました。

ゴムボートの上に降ろされ、陸に上がったときに浮かんだ言葉は「捨身(しゃしん)」でした。身を捨てるー。仏教の言葉です。真に覚悟が決まれば、生死にも縛られないことを実感するための修行だったのではないかと思います。苦しさから逃れたくて捨て鉢になることや、自信が持てるまで行動せずに他に身を任せてしまう依存とは違います。

写真は同行していた方が撮影してくれたものです。

今思うと、こうした体験は、過去生のカルマや感情のブロック、記憶の浄化をしていたのだなと感じます。どの体験にも意味があったと心から思えるのです。

誰でも、1つや2つ、このような体験はあることでしょう。小説になるくらいの人生を歩んだ方もいらっしゃるでしょうし、丹念に振り返れば「小説より奇なり」かもしれませんね。

肉体の死に直面しなくても、古い自分の死を感じたことがあるはずです。

私たちは心理的な死を何度も経験して脱皮を繰り返します。身に着けてきた鎧を剝いでいきます。抑圧が強ければ強いほど、重い鎧を身に着けていればいるほど、それらから解き放たれたときの感動は大きなものがあります。

私たちは、肉体や、名前が示す自分と思い込んでいるイメージを、「自分」だと勘違いしています。それらは思考が作り出した架空の自己、偽我にすぎません。

本当の自分は、それらに気づいている意識です。それは愛であり、平安であり、幸福からできています。私たちはもともと、そのように「ただ現存してある」のです。

ですから、外側に愛や、平安や、幸福を求める必要はなく、ただ本来の自分に返っていくだけでいいのです。

苦しさも、辛さも、不安も、恐怖も、怒りも、それは味わう必要があるから味わっている。そう心から思えたなら、本来の自分に返る道を歩んでいます。

そのまま、このまま、ありのまま、というのはこの意味です。

今、苦しい人も大丈夫。必要なのは、味わいきるぞという決意と勇気だけです。

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